竹林での有機物分解実験

モウソウチクの林で落葉などの分解がどのように進むのかを調べています。
白いバッグの中に葉や根などを入れて地面に放置し,しばらくして中身の重さを比較することで分解速度を計測します。
上の写真の下の方にある稈(幹)の下にもバッグを置いて稈の影響も調べています。
最近の投稿でイノシシなどが多数目撃されていることをお知らせしていますが,この様な実験を行うためには動物などから実験条件を守るための工夫が必要です。今回は柵で囲んでいます。

2019/12/27 te

イノシシの寝屋

調査中、笹薮の中でイノシシの寝屋を見つけました。




「寝屋」という呼び方はこの辺りだけでしょうか?一般的には「巣」と呼ばれることが多いようです。これは直径1.5mほどの範囲に笹が敷き詰められたタイプ。乗ってみるとふわふわしていました。他にドームタイプの寝屋もあるようですが、よく見かけるのはこのタイプ。ススキや笹類、灌木の藪に多く、意外と林道脇の法面にもあったりします。
藪の中でこれを見つけると、なんだかダニがいそうでむずむずします…

2019/12/2 nanki

秋のライトセンサスを実施しました


ライトセンサスによるシカの生息数調査をおこないました
調査ではライトを照らして林内のシカを探します
夜行性のシカの目はライトの光を反射するので、
夜間でもシカを見つけることができます。
この調査を長期的に続けることで、
シカの生息数の増減の動向を把握しようとしています。

シカといえば、子ジカのバンビのイメージから可愛い動物、もしくは奈良のシカのように大人しい動物だという印象をお持ちの方も多いと思いますが。しかし、日本の山ではシカが増えすぎて様々な問題を引き起こしています。
シカは体が大きいので食べる植物の量も多く、群れになって暮らすこともあるため、植物に強い影響を及ぼします。
増えすぎたシカによる食害の影響でシカが好む植物たちは森から姿を消しつつあります。
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音を出す蛾 シンジュキノカワガ




シンジュ(ニワウルシ)につく蛾、シンジュキノカワガを見つけました。
この蛾は中国原産で、低気圧や前線などの自然現象で中国大陸南部から日本へやってくる、いわゆる「遇産蛾」です。南方系の蛾なので、基本的には日本の冬の寒さには絶えきれず姿を消すとのことですこの蛾の面白い特徴として、木の皮のような繭に振動を与えると中の蛹が尾を繭にこすりつけてカラカラカラ♪と音を出します。意外に大きな音を出すのでびっくりします。動画をアップしましたのでお聞きください。

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ニワウルシにとまるシンジュキノカワガ
羽化して間もないシンジュキノカワガ
繭は、まるで木の皮のようです