演習林で再び実習風景

今年は、春から夏にかけて静かな日々が続いていた演習林ですが、やっと学生実習が再開しました。感染症対策をとりながらの対面での活動。また、その活動時間も最小限にとどめているので、例年通りとはいきません。それでも、森林の中での作業はとてもいいものです。

今回の実習では、森林の間伐が流域水循環に与える影響を、データを用いて議論しました。対象流域は2012年に切り捨て間伐を行った御手洗水流域です。

御手洗水流域の流量堰

全員で協力して、堰の土砂さらいや水位流量観測を行いました。
分担して作業している風景

間伐実施区と未間伐区の林内気象や下層植生も測定しました。
間伐区にて作業内容の説明を聞く

ヒノキ人工林で、雨水配分に関する野外実験を行っている大学院生の話も聞きました。
雨の降る中だったので、樹幹流も見れました

御手洗水流域で、見て、聞いて、測ってきたことと、過去のデータを合わせて、グループ討論・発表を行いました。様々な分野の学生が参加していたので、同じデータを用いていても、班によってまとめの方向性はそれぞれ。とても興味深い発表会でした。

ある班の発表風景

2年後にまたこの実習を実施する予定です。
                                                                             2020/09/30 TK