川の周りを見てみると

 暑い日が続いていますね。

そんな日でも、渓流周辺は過ごしやすく、比較的作業もしやすいです。

 演習林の中の渓流沿いを歩いていると、昔の活動跡に出会えます。

下の写真には、渓流沿いの2タイプの護岸が写っています。林道が渓流を横断している箇所に近いため右側には新しい護岸が、その少し上流(写真の左側)には昔の護岸らしきものが写っています。

一部だけが残っているようですが、昔の護岸らしきものを近くで見ると、下のようになっています。

そして、護岸の上の斜面のふもとには、石垣のようなものも残っています。

今は山奥ですが、昔はここでも人が活動していたようです。どんな建物があって、どのような活動をしていたのでしょうか?

近くでは、樹も護岸?してくれています。


(2022/7/31)TK

ナラ枯れと向き合う


ひと月前の話になりますが、福岡演習林でこじんまりした研修会を行いました。

2000年代に入って以降、東日本や日本海側の地方を中心にカシ・ナラ類の樹木病害、「ナラ枯れ」の拡大が問題になっています。

この病気では、木が部分的、または全体に枯れるのが特徴です。

ミズナラがとくに枯れやすいため、ミズナラが多く占める森林では、マツ枯れ同様に山が赤くなるほどの様相を呈します。


去年の夏、福岡演習林でもこの病気によるコナラの枯死を初めて確認しました。

福岡県では3年前(2019)に背振山系で初確認された後、徐々に県域に被害が拡がりつつあります。

こうした背景から、演習林での取り組みを紹介して、この被害について考えようと研修会を企画しました。


研修会には県の試験研究、林政機関に加えて日本樹木医会福岡県支部から参加がありました。

いずれも森林保護、樹木病虫害に携わるプロフェッショナルの方々です。



研修会ではこれまでに調査した結果を解説して被害の実態を知ってもらいました。

そして、実際に枯死木を伐倒して、材を細かく割ったり、燻蒸剤を使用した駆除法の検証を行いました。

福岡県下では私たちも含めて、実際の防除への取り組みは始まったばかりです。

活発な意見交換もあり、参加者の方々の意識の高さを感じました。

今回のナラ枯れに限らず、森林(自然)に起きる事象は何かしら必然があります。

「森林被害」、「病害虫防除」と聞くと悲観的や感情的になりがちですが、起きている事象にきちんと向き合い、その本質を見きわめることが大事です。

じっくりと腰を据えて、ナラ枯れと向き合うこととします。

(2022.6.24 D.O)

梅雨入り?

 6月に入り九州北部も梅雨入りしましたが、ここ福岡ではあまり雨が降っておりません。水不足にならないと良いですが....

 



 

梅雨と言ったら「アジサイ」ですね~

雨が少なくてもちゃんと咲いてます。

ピンクや青、紫など様々な色があって綺麗です。

 

 

 

チョウトンボ Rhyothemis fuliginosa

こちらは、チョウトンボ。

「ささやま通信」の背景画像にもなっております。

例年この時期になると、多くのチョウトンボが賑やかに飛び回っているのですが、今年は発生が遅いのかな?まだ数匹しか見かけませんでした。


2022/06/16 kaji


半世紀経てもなお

 


 

福岡演習林で発生したマツ枯れです。

立派なアカマツでしたが、昨年の夏に突然赤く枯れました。


「マツ枯れ」、正式には「マツ材線虫病」と呼ばれるこの病気、

樹木病害としては、日本の森林防疫史上最悪の被害です。

昭和・平成・令和と時代が移った今でもマツを枯らし続けています。

とくに被害の大きかった1970~1980年代、

これまた激害地であった山陽地方で幼~少年期を過ごした私は、

「マツは当たり前に枯れる木」と思っていました。

枯マツ材内にいるマツノマダラカミキリ(上:幼虫、下:成虫)

ところで、この枯マツ、ただ枯れているだけでなく、病気の感染源となります。

そこで枯れマツを伐って、病原(マツノザイセンチュウ)の媒介者(マツノマダラカミキリ)を駆除します。

「伐倒駆除」と呼ばれる防除手法です。

枯れたマツを切り倒し


幹と枝を短く刻んで



丁寧に積み上げます。

そして、殺菌・殺虫作用のある薬剤をかけて、シートで覆い燻蒸します。


2週間の燻蒸を経て、材内のマツノマダラカミキリ(幼虫)をほぼ完ぺきに駆除できます。

ただし、幼虫が蛹になると殺虫効果が薄れるので、春の伐倒駆除(燻蒸処理)は時間との勝負となります。

3月から順次、構内敷地で20数本の枯れマツを伐倒駆除しました。

この辺りでは昭和~平成間で多くのアカマツが枯れて無くなったと思われます。

一方、1本1本狙い撃ちにする伐倒・燻蒸処理は駆除効果は高いものの手間がかかります。

そのため枯れマツが多いと手がつけられません。

しかし、皮肉なことに残ったマツが少なくなり、手が回るようになりました。

何とかカミキリの発生前までに駆除を終わらせてホッとしました。

私自身、仕事について四半世紀が過ぎますが、長くマツ枯れに関わってきました。

日本中に拡がったマツ枯れに対して、森林での防除効果は限られています。

それでも、「できることからやっていく」。きわめて基本的なことですが、そうした地道な努力もまた大事なことと最近感じます。

2022.5.26 D.O




サクラ図鑑

  演習林の「かすや樹木園」では,国内外のたくさんの樹木を見ることができます。なかでも春に咲く「サクラ」は3月から4月まで楽しむことができ,華やかな気持ちにさせてくれます。今回はその中から10種をご紹介します。

 残念ながら現在はコロナ禍のため,一般の方の見学は出来ませんが,写真を見比べてお楽しみください写真をクリックすると拡大されます)

2022.04.08 kubota

 

マメザクラ Cerasus incisa (Thunb.) Loisel. var. incisa

 

ソメイヨシノ Cerasus x yedoensis (Matsum.) Masam. et S.Suzuki

 

ヨウコウPrunus 'Yoko'
 

カワヅザクラ Cerasus × kanzakura ‘Kawazu-zakura’

 

カンヒザクラ Cerasus campanulata (Maxim.) Masam. et S.Suzuki

 

オカメ Prunus 'Okame'

 

オオシマザクラ Cerasus speciosa (Koidz.) H.Ohba

 

サトザクラ Cerasus Sato-zakura Group

 

ヤマザクラ Cerasus jamasakura (Siebold ex Koidz.) H.Ohba

 

カンザン Prunus 'Sekiyama'