スギの皮むき

昨年10月箱崎から伊都キャンパスに移転した農学部から,創立100周年の記念の建築に演習林産の木材を使用したいとのご要望がありました。そこで福岡演習林の伐採地から大きなスギを運び出し、柱として利用するために皮をむいています。
冬期樹木は,内部の水分を減らし春を待ちます。水分が少ないため大変皮がむけにくい状態です。夏場であればチュルっと面白いようにむけますが,本当に全くむけてくれません。しかしどうにかして皮をむかなければ,木材の部分が腐ったりカビが生えたりしてしまいます。ひたすらむくしかありません。
日々修行のような作業が続いています。福岡演習林構内にて作業を行っていますので,かすや樹木園の見学に併せ,是非96年生の立派なスギを見に来て下さい。

渋皮の残った状態
皮を剥いた状態

 2019/2/1 sa