ささやま通信は福岡演習林の職員が,日々演習林での仕事の様子や感想などを公開する場です。 ささやま通信の「ささやま」とは福岡演習林が所在する2つの町の町名に由来しています(篠栗町と久山町に演習林があります)。
土を留める
生物リストをリニューアル
演習林では教育・研究・管理で山に入る機会の多い技術職員は,デジタルカメラを携帯し,風景や森林の様子,動植物などを記録写真として保存します。撮影した動植物は生物データベースに登録し,ホームページに「生物リスト」として公開しています。これまでは写真が小さく,1種あたり2枚の掲載でしたが,新しいリストは写真も大きく,1種あたり4枚の掲載が可能になりました。
現在,登録種数と公開URLは下記のとおりです。
福岡演習林 716種
http://www.forest.kyushu-u.ac.jp/fukuoka/index.php?database
宮崎演習林 2016種
http://www.forest.kyushu-u.ac.jp/miyazaki/index.php?database
北海道演習林 913種
http://www.forest.kyushu-u.ac.jp/hokkaido/index.php?database
今後も公開する種数を増やしていきますのでご覧ください。
2021.09.29 kubota
福岡演習林の生物リスト |
植物(ブナ科) |
哺乳類(ウサギ科,シカ科) |
チョウ,ガ(タテハチョウ科) |
もりのみまわり
演習林内の見回りは重要な基本業務です。
見回りの目的は様々です。
災害前後の安全確認のため、林道歩道など道路状況の把握、
林相の把握など。
先日は、古い森林の記録簿の記載内容を更新するための調査に教員、技術で行きました。
九州大学福岡演習林は九大の森や樹木園など、事務所のある敷地の他にも、たくさんの森を持っています。
何年もかけて、すべての林小班記録の更新を行っているところです。
今回歩いたのは福岡演習林1林班です。
今回この竹林は調べていないのですが(別途調査はしています)
新年度のはじまり
季節の節目
時の経つのは早いもので、今年ももう端午の節句(五節句のうちの3番目)を過ぎましたね。
最近、福岡演習林かすや樹木園を歩くと、あちらこちらでサルトリイバラ(学名:Smilax china)が実を着けているのを見かけます。丸い実がかたまってついていて可愛らしいですね(専門用語で散形花序と言います)。
端午の節句に柏餅を食べた方も多いと思いますが、実は柏餅にカシワ(Quercus dentata)を使うのは関東や東北地方が中心で、西日本ではこのサルトリイバラの葉を使う地域が多いそうです。全国的に見ると、ホオノキ、ミョウガ、ヤブツバキなど、様々な種が使われるようですが、福岡では専らサルトリイバラが使われていたようです。
今年は市販の柏餅(多分、Quercus dentata)を食べて、皆さんの健康をお祈りしました。
かすや樹木園の獣害対策
福岡演習林構内にあるかすや樹木園でも、シカによる食害被害が発生しています。
被害を防ぐために、進化花木区コアゾーン1と2に電気牧柵を設置しました。
桜の季節
様々な品種も植栽されています。