学生実習

森林調査実習Ⅱ 

 2月22日から24日、森林調査実習Ⅱが実施され、九州大学の学生たちが、森林の水循環についてフィールドワークを行いました。

 市街地で降った雨は、舗装された道から側溝、河川へと一気に流れていきます。一方、森に降る雨は、木々の隙間を通り抜けて地面に到達する雨(樹冠通過雨)、木の幹をつたって流れる雨(樹幹流)、木々の枝葉に落ち、そのまま蒸発する雨など様々です。

 今回の実習では、森の中と外、針葉樹人工林と広葉樹二次林での雨量の違いを現地調査を通して学んでもらいました。

河川の流量計測
河川の流速計測

樹幹流量の計測

土壌浸透能の計測

立木調査

土壌調査


造林学実習

 2月27日から3月3日には造林学実習が実施され、九州大学の学生たちが、苗木の生産や育林作業を体験しました。
 苗畑では、強風で種が飛ばされそうになったり、土砂降りの中で床替えをしたりと、天候に苦慮しましたが、無事に作業を行うことができました。学生たちが植えてくれた苗木が元気に育つよう、責任をもって管理していきます。
スギ播種

スギ床替え

ヒノキの接木

植付前の根切り

職員による植付方法の説明

 実習に参加してくれた学生の皆さんが、森や演習林に少しでも興味を持ってくれれば幸いです。
2023.03.23 murata

サクラが咲き始めました

 ようやく寒かった冬も終わり,あちらこちらで春の便りが聞かれるようになりました。演習林の「かすや樹木園」でも「サクラ」が咲き始めました。これから4月まで,いろんなサクラの花を観察することができます。是非,この機会に見学にお越しください。

※「かすや樹木園」の見学受付は,平日(9:00~16:30)です。

 2023.02.20 kubota

 
コバザクラCerasus × parvifolia 'Fuyu-zakura'

 

カワヅザクラCerasus × kanzakura ‘Kawazu-zakura’

 
ウメも満開です。
 
  かすや樹木園で見られるサクラは,前回「サクラ図鑑」でご紹介しています。

続・ヤマメシ

 

2年前、椎葉(宮崎演習林)での昼ご飯事情について「ヤマメシ」(あかぎ通信:2020)と称してブログを書きました。今は福岡勤務に戻り、現場の近さもあってヤマで弁当を食べることは少なくなりました。

とはいえ、一日がかりの現場も少なくありません。そんな時はやはりヤマメシの出番となります。ハードなヤマ仕事での楽しみとモチベーションアップにヤマメシは必須です。

山間僻地の椎葉とちがい、ここでは現場への途中にスーパーやコンビニで簡単に弁当を調達できます。しかし、「ヤマ仕事するのにコンビニ弁当じゃチカラでないでしょ!」という妻の心意気のおかげで、愛妻弁当を携えてヤマの現場へ出撃します。

越南式サンドイッチ・バインミー
椎葉では食材調達の制約もありましたが、多様な食材が手に入るので時にはこんなハイカラなヤマメシも。

妻によると弁当は色目のバランスが大事とのことですが、労働強度の高い仕事には、色目よりタンパク質重視の弁当となります。こうした気遣いに対しては、「しっかり良い仕事をしなくては!」、と気持ちを引き締めます。

先般の寒波で雪景色となったヤマで弁当をほおばる若手のMクン。彼もまたヤマ仕事には愛妻弁当持参です。

この日の仕事はヒノキ林の間伐でした。混み合った林での伐倒作業は心身ともに消耗します。ヤマメシでしっかり補給して、午後の作業を進めます。

サラメシならぬヤマメシ、それは単に山に持っていく弁当でなく、作るヒトと食べるヒトの信用手形?、或いは通い帳?みたいなものと思います。おいしく食べるだけでなく、空になった弁当箱を持って、事故なく家まで帰ること。これが作ってくれた妻への一番の感謝かな。
「行ってきます」、「ご安全に」、「ただいま、美味しかったよ」、そう言い続けられるヤマメシ人生を送りたいと願います。
                     (2023. 2. 3.  D.O)




森林の現況調査

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくおねがいします。


 演習林は100年間森作りをしてきましたが、古くからの管理の記録と実際の林地が合っているのか、現地踏査を行っています。昨年12月に今年最後の現地踏査を行ってきました。

 福岡演習林はほとんどが急傾斜地で、その面積の7割以上が人工林です。


 急斜面上の二次林。



 林齢や林種の異なる森林調査を23の林班全てで行っています。
 今後、土壌調査や動物調査など様々な調査のレイヤーを重ねられたらいいなと思います。

 


 休憩中。

2023/1/10 Hishi

福岡演習林百周年記念行事を行いました

前回の記事でお伝えしましたが,今年,福岡演習林は百周年を迎えます.

百周年記念行事を11月8日に行いました.

午前中は,参加者に篠栗九大の森を案内しました.下の写真は,ラクウショウ見本林の見学の様子です.



午後から,記念式典前に福岡演習林にて研究発表会と施設案内を行いました.福岡演習林で行われている研究を紹介しました.

研究発表会の様子

記念式典・記念講演は,久山町文化交流センター(レスポアール久山)欅(けやき)ホールにて行いました.

レスポアール久山

記念式典では,古賀演習林長の式辞,石橋総長,中尾農学部長の挨拶に続いて,ご来賓の西村久山町長,三浦篠栗町長より祝辞をいただきました.

続いて,記念講演を行いました.
菱拓雄 福岡演習林長より,「福岡演習林の歩みとこれから」というタイトルで講演しました.
福岡演習林(当時は糟屋演習林)は農学部林学科がある福岡市から近郊の実習施設として設置されました.当時,九大演習林は朝鮮や樺太にしかありませんでした(日本国外にあったというのも驚きですが).現在は,森林を専門とした学生だけではなく,様々な学部学生を対象とした森林教育や一般市民を対象とした公開講座にも力を注いでいます.研究も林業を主体とした森林研究から,生態学や環境モニタリングに関する研究が加わり,環境問題に根ざした幅広い研究が行われています.100年前の人たちは今の福岡演習林を想像できたのでしょうか?100年後の福岡演習林はどうなっているのでしょう.

続いて,清原裕 久山生活習慣病研究所 代表理事より,「久山町研究と久山町の疾病対策事業」というタイトルで講演していただきました.精度の高い疫学的調査に基づいた先導的な研究を紹介していただきました.糖尿病の人は認知症にかかりやすいらしいです.驚きの結果でした.


秋晴れの中,記念行事を行うことができました.
次の100年を目指して頑張ります.

2022.11.10 MC