福岡演習林100周年!の準備

 今年、福岡演習林は100周年を迎えます。

100年前の1922年(大正11年)頃の日本は、こんな時代でした。

・1918年:米騒動

・1923年:関東大震災

この頃の福岡演習林事務所の様子がこちら。なかなか洒落た建物ですね。

福岡演習林の100年のあゆみはこちらで見ることができます。

今年は福岡演習林100周年を記念した行事なども予定されています。

その準備が色々と進められているところですが、技術班でもちょっと古くなったあちこちをリニューアルしています。

その様子の一部をレポートします。

こちらは演習林のヒノキを伐採して、1年ほど乾燥させたもの。
チェーンソーで切り出して板材にしています。
それを整形して、表面に電動サンダーをかけてすべすべにします。作業者はびっくりするくらい全身木屑で真っ白になっていましたが、木工職人のようでカッコよかったです(写真撮り忘れました)。

文字を書き写して、立体的になるように電動彫刻刀で削る様子。繊細な作業をこなしていきます。画数の多い「場」が大変そうに思いますが、カーブのある「の」の方が難しいのだそうです。

文字を削り終えたら、板に防腐剤を塗って、乾燥させて、最後に文字の部分を黒く塗ります。

写真上の看板が古いもの。

もうすぐ完成です。わくわく。

完成したら篠栗九大の森に設置されます!

こちらはもう少し大きな板材。丸ノコで整形中です。
電動カンナと電動サンダーを駆使して、厚さ均一&表面すべすべです。
玄関の立派な看板になりました。
ヴィンテージ加工により違和感なく馴染んでいます。

植込みの剪定や芝刈りも日々行われています。
暑さが和らぎようやく作業もやりやすくなりました。

長い間、多くの人が関わって支えられて維持されてきた福岡演習林の100年の節目に、偶然職員の一員として居合わせたことをふと感慨深く思うことがあります。
自分の仕事が100年後、何かの役に立っていると良いですね。

おしまいに、ドローンによる演習林上空からの写真を一枚。
良い眺め...


2022.10.21   by muramatsu